関節機能異常とは

「検査では異常なし」と言われたのに痛みやしびれが続く…。
その原因のひとつが 関節機能異常 です。

関節は「関節包」という袋の中でわずかな運動（関節包内運動）を繰り返しています。
関節自体は正常でも、関節包内運動が乱れると、痛みやしびれの原因となることがあります。

①関節包など（軟部組織）が正常範囲以上に伸ばされ『ゆるみ』が生じる

②関節の端で、ゆるんだ関節包などが、挟まれ関節が滑らかに動かなくなる

③関節包内運動の異常が起こる(関節包には痛みの受容器がある）

④関節包(軟部組織）から痛みや筋緊張(筋肉の異常な収縮）が、靭帯、筋腱、骨膜を経由して、一定の経路上に現れます。

重い荷物・スポーツ・長時間同じ姿勢などの外力で関節包が引き伸ばされます。
その後、関節包の一部が挟み込まれてロックされ、関節の動きが乱れることで「関節機能異常」が起こります。

この状態では、痛みや筋肉の過緊張が一定の経路に沿って広がり、関連痛や放散痛として体のさまざまな部位に現れます。

関節の奥で起こる挟み込みやロッキングをやさしく解除する方法が、当院の【SCJM法】です。

関節機能異常の痛みは運動痛および一定肢位での痛みが特徴です。

肢位を変える事で痛みは減少し、関節の安静を保つことで自然に良くなりますが、関節機能異常が残存すれば運動により容易に再発します。

関節機能異常には、特有の領域に痛みを訴えることが多いです。関連痛は、機能異常を起こした関節から末梢（手や足先に向かって）に向かう痛みが多くみられます。

関節機能異常を起こしている関節周囲の骨・靭帯・筋などに現れます。
また、関連痛領域の筋・腱・骨・靭帯などにも発生します。

関節の奥の微細な動き（関節包内運動）に関わるため、一般的な筋肉ほぐしやストレッチでは改善しにくいのが特徴です。

このため、関節の奥の動きに直接アプローチできる関節運動学的な方法が必要になります。

① 代表的な方法には、医師や理学療法士が行う【AKA博田法】があります。
② 当院（姫路市の鍼灸整骨院一心堂）では、その理論を基にした【SCJM法】で施術を行っています。