姫路市の鍼灸整骨院一心堂のブログにようこそ
「腕を横に広げると肩の横が痛い」
「外から上げる動きでつっぱる」
「肩トレやストレッチで逆に痛くなる」
こんな症状ありませんか?
肩の横が痛むと“肩関節の炎症かな?”と思いがちですが、実際には 肩甲骨の動き(特に“上方回旋”)が十分に起こっていない ことが原因のことがとても多いです。
肩の動きは「肩関節だけ」で行われているわけではなく、肩甲骨・胸郭・胸椎の連動 で成り立っています。
その中で最も重要なのが、今回のテーマである 肩甲骨の上方回旋 です。
肩甲骨の上方回旋とは?
腕を横から上に上げるとき、肩甲骨は
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外側へ開く
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上方向へ回りながら
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胸郭の上を滑っていく
という「上方回旋」という動きをします。
この動きのおかげで、
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肩関節がつまらない
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腱や筋が挟まれない(インピンジメント予防)
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腕がスムーズに上がる
という状態が保たれます。
つまり、肩甲骨が正しく回らないと、肩の横が痛くなる のです。
肩の横が痛くなる主な原因
① 肩甲骨が固まり、上方回旋が起こっていないデスクワーク・スマホ姿勢が続くと、
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肩甲骨が外へ広がったまま
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上方回旋が出にくい
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胸郭の動きも減る
という状態になります。
すると、腕を上げるときに肩関節だけで頑張る形になり、
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肩の横がつまる
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上げ始めが痛い
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90〜120度付近で鋭い痛み
といった症状が出やすくなります。
② 胸椎(背中上部)の伸展が出ず、肩が前へ巻き込まれる
胸椎が丸まると肩甲骨は前に倒れてしまい、正常な上方回旋が出なくなります。
結果として、
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肩の横の筋・腱が圧迫される
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肩が詰まる感じがする
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運動時に痛みが起こる
という状態が生まれます。
巻き肩・猫背の方にとても多いパターンです。
③ 肋骨(胸郭)が動かず、肩甲骨が滑る土台が崩れている肩甲骨は胸郭の上を“滑る”ように動きます。
その胸郭が硬いと、
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肩甲骨の回旋が出ない
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肩の横に集中して負担がかかる
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動かすたびに痛む
という状況が続きます。
深呼吸が苦手・胸が広がりにくい人に多く見られます。
自宅でできるセルフケア
● 肩甲骨をゆっくり大きく回す(特に上方向へ)
“肩ではなく肩甲骨を動かす”意識で。
● 胸椎伸展エクササイズ
椅子の背もたれに当てて軽く胸を開く。
● 胸を開くストレッチ(小胸筋)
肩の前がほぐれると、肩甲骨の回旋も出やすい。
※ 痛みが強い時は無理に動かさないでください。
当院での対応
姫路市の鍼灸整骨院一心堂では、肩の横の痛みに対して肩甲骨・肋骨・胸椎の動き まで含めて総合的に評価します。
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SCJM法で肩甲胸郭・肋椎関節の引っかかりを調整
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鍼灸で肩前方・肩外側の張りを軽減
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上方回旋が出るための胸郭の動きを改善
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日常動作(手の上げ方・姿勢)のクセを分析・指導
肩を揉むだけでは根本改善が難しい理由は、肩甲骨の上方回旋という“隠れた問題”があるから です。
【まとめ】
腕を横に開いたときの肩の横の痛みは、肩関節の問題だけではなく肩甲骨の上方回旋不足 が深く関係しています。
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肩甲骨が固まっている
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胸椎が丸まっている
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肋骨の動きが悪い
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巻き肩・猫背姿勢
これらが重なると、肩の横に負担が集中し痛みが出やすくなります。
「横から上げると痛い」
「肩がつまる・引っかかる」
そんな症状が続く方は、肩甲骨と胸郭の動きを整えることが改善の第一歩です。