【姫路市北条梅原町の鍼灸・整骨院】
鍼灸整骨院一心堂
〒670-0945 兵庫県姫路市北条梅原町231(姫路駅【南側】から徒歩24分)
1ヶ月以上続く、腰痛・肩・手足の「痛み」「しびれ」に悩むあなたを
関節運動学に基づいた施術で改善に導きます。
【姫路市・60代男性】
左肩が後ろに回らず服の着脱が困難な四十肩の施術例
左肩の結帯動作制限と肩関節包の機能異常
姫路市田寺在住 60代 男性
数ヶ月前から左肩が後ろに回らず、服の脱ぎ着が困難になっていました。
痛みそのものは強くないものの、「背中に手が回らない」「上着の袖を通すときにつらい」と感じるようになり、日常生活に支障をきたす前に改善したいとのことでご来院されました。
まず、痛みを伴わない拘縮か、関節のロッキングによる動作制限かを評価しました。
その結果、
✅結帯動作(腕を背中側に回す動き)に明らかな制限
✅特に、第1~3肋椎関節に可動性の低下と回旋制限があり、肩関節の可動に影響を及ぼしていること
が確認されました。
左肩が後ろに回らない、いわゆる「結帯動作」における制限の主因として、
第1〜3肋椎関節における回旋の制限(特に頭側回旋)が関与していると判断しました。
このような関節機能異常がある場合、結帯動作に必要な動きがしづらくなると考えられます。
また、動きの代償として僧帽筋や広背筋の緊張も強く、二次的な筋過緊張も確認されました。
これらを踏まえ、施術方針としては以下の通りとしました。
✅SCJM法により、特に第1〜3肋椎関節の頭側回旋方向の可動性を回復
✅長期間の可動域制限により硬化した軟部組織(関節包・筋膜)の柔軟性改善
今回の制限は、「肩そのもの」や「筋肉の拘縮」の問題というよりも、肩の動きを支える肋椎関節や肩甲骨の動きの悪さに起因する動作連鎖の崩れが主な原因と考えました。
そのため、今後は局所的な調整に加え、関節包ストレッチや再教育的な運動指導も段階的に取り入れていく必要があるとご説明しました。
初回では、第1〜3肋椎関節の頭側回旋方向へのSCJM法による調整を目的としたアプローチを行いました。
施術後には、左腕を後方に回す結帯動作において、
「今まで途中で詰まっていたところから、あと少し後ろまで届くようになった」
と体感の変化が見られ、可動域の拡大と詰まり感の軽減が確認できました。
また、施術後は肩周囲の筋緊張がやや緩み、背部〜肩甲骨内縁にかけての過緊張も軽減しました。
引き続き、肋椎関節の回旋制限と肩甲骨の動きをメインに調整を継続。
特に第2肋椎関節の深部に、関節機能異常が強く残っていたため、SCJM法による深層へのアプローチを行いました。
これにより、結帯動作の動きがさらに滑らかになりました。
2回目終了時点では、着替えの際のストレスがかなり軽減されたとの報告がありました。
この時期には、結帯動作だけでなく、日常動作においても肩の可動がスムーズに感じられる場面が増えたとのこと。
僧帽筋・広背筋の過緊張もほぼ解消し、日常生活動作に支障はなく、可動域も安定してきました。
最終的に、肩を後ろに回す動作は問題なく行えるようになり、肩関節周囲の軟部組織の柔軟性も十分に確保できている状態となりました。
現在はセルフケアと再発予防を目的に、月1回のメンテナンス施術をご提案しています。
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