【宍粟市・50代女性】

右腕の可動域制限と痛みの施術例

右腕の可動域制限と肋椎関節機能異常

宍粟市山崎町在住　50代　女性

数年前から右腕が前から上、横から上に完全に挙上できない状態が続いていました。無理に上げようとすると痛みが出るものの、日常生活で大きな支障はなかったため放置していたそうです。

ヨガを始めたことで腕の可動域制限が気になるようになり、ご来院されました。

まず、筋肉の拘縮による制限か、関節機能異常による制限かの確認を行いました。

その結果、

✅第1・2肋椎関節に頭側回旋の強い動きが確認され、これが腕の前方挙上を制限していると推定

✅第3肋椎関節の機能異常（肋骨が下外方に引っ張られている）により、腕を側方に上げづらくなっている可能性

といった仮説が立ちました。

いずれも肋椎関節の機能異常によって起こりうる症状であり、さらに数年の経過から筋拘縮も関与していると考えました。

SCJM法により右肋椎関節全体の調整を行ったところ、可動域がやや拡大し、伴う痛みも軽減しました。

ただし、関節の動きは非常に悪く、軟部組織が硬くなっている部位も多く、今後は関節包ストレッチの必要性も説明しました。

• 2回目の施術：第1・2肋椎関節の深部に強い引き出される動きを確認。深部へ戻すのと同時に、頭側回旋へのアプローチにより、さらに可動域が拡大。

• 3回目：前方からの腕の挙上はスムーズになり、痛みもほぼ消失。

• 4～8回目：横方向への挙上に対して第2・3肋椎関節の調整を継続。肋骨が下外方へ過剰に引っ張られる傾向があり、立っているだけでも腕の重みで不安定になるため、時間をかけて改善を目指しました。

最終的に、計8回の施術でご本人が納得のいく状態まで改善し、いったん様子見としました。

今回のように、数年前からの腕の可動域制限でも、関節機能異常によって動きが制限されているケースは少なくありません。

宍粟市や姫路市周辺で「腕が上がらない」「動かすと痛いけど普段は気にならない」といったお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。