【姫路市北条梅原町の鍼灸・整骨院】
鍼灸整骨院一心堂
〒670-0945 兵庫県姫路市北条梅原町231(姫路駅から車で約6分・駐車場有)
1ヶ月以上続く、腰痛・肩・手足の「痛み」「しびれ」に悩むあなたを
姫路市の鍼灸整骨院一心堂が、関節運動学に基づいた施術で改善に導きます。
「最後にたどり着く場所ではなく、“最初に相談できる”場所へ。」
「五十肩だと思っていたけれど、実は別の疾患だった」──そんなケースは少なくありません。
肩の痛みや動かしにくさを引き起こす疾患は複数あり、症状の出方・可動域の特徴・画像検査での所見によって見分けが必要です。
このページでは、姫路市の鍼灸整骨院一心堂が、
五十肩(肩関節周囲炎)と間違えやすい代表的な3つの疾患をエビデンスに基づいて比較しながら解説します。
関節包が硬くなり、肩が「固まっている」状態です。
自分で動かしても、他人が動かしても肩の動きが狭くなる(拘縮)のが特徴です。
炎症期では、痛みの防御反応によって肩を動かせない状態になりますが、この時点では関節包自体がまだ恒久的に硬化しているわけではありません。
炎症が長引くと、徐々に関節包が線維化し、拘縮期(本来の可動域制限)へと移行します。
動かすと痛みはありますが、関節そのものは固まっていないため、他人に動かしてもらうと構造的にはスムーズに上がることがあります。
五十肩と区別される「他の疾患では、痛みがあっても関節の構造的な硬さがない」という点が大きな違いです。
四十肩・五十肩と最も混同しやすいのが腱板損傷です。
肩を動かす筋肉(棘上筋など)の腱が傷ついたり切れたりして、力が入りにくくなる状態です。
✅【症状の出方】
腕を横に上げたり外に回す動きで痛みが出ます。夜間痛を伴うこともあります。
✅【特徴】
「肩が上がらない」というより、力が抜けて上げられない感覚。
他人に動かしてもらうと比較的スムーズに上がるのが特徴です。
✅【簡単なチェック】
他の人が腕を持ち上げて手を離した後、自力で腕を上げた状態を維持できなければ腱板損傷を疑います。
✅【画像所見】
エコーやMRIで腱の損傷や断裂を確認できます。
五十肩は他動・自動ともに動きが制限され、特に外旋(外回し)が硬くなります。
腱板損傷は痛みはあっても関節自体は固まっておらず、他動では動かせることが大きな違いです。
なお、腱板損傷が長引くと、痛みによる運動制限が続くことで、二次的な関節包の拘縮(五十肩様の状態)を合併することがあります。
この場合は鑑別がより複雑になり、MRIなど画像検査による評価が重要になります。
肩の腱の中にカルシウムが沈着し、炎症を起こす疾患です。
急に強い痛みが出ることがあり、「朝起きたら腕が全く上がらない」という訴えが多く聞かれます。
✅【症状の出方】
突然の激しい痛みと夜間痛。痛みで肩を動かせないほど。
✅【特徴】
肩の前面に熱感や腫れを感じることもあります。
✅【他動可動域】
痛みで制限されますが、関節包が硬くなっているわけではありません。
✅【画像所見】
X線やエコーで腱の中に白い石灰沈着が明瞭に写ります。
✅【経過】
数日〜数週間で炎症が落ち着き、石灰が自然に吸収されることもあります。
五十肩は数か月〜1年単位で進行・回復しますが、石灰沈着性腱炎は急な激痛発作型で、炎症が落ち着けば動きが戻る点が異なります。
首の骨(頚椎)の変化によって神経が圧迫され、肩や腕に痛みやしびれが出る疾患です。
肩そのものではなく、神経の圧迫による放散痛が特徴です。
✅【症状の出方】
首〜肩〜腕にかけてしびれや放散痛。肩を上げると症状が軽くなることもあります。
✅【特徴】
感覚の低下や手の力の入りにくさを伴うことがあります。
✅【徒手検査】
Spurlingテストで首を後ろに倒して圧迫すると痛みやしびれが再現。
Arm Squeezeテスト(上腕を握ると痛む)も有用です。
✅【他動可動域】
肩関節自体の動きは保たれることが多いです。
✅【画像所見】
MRIで神経根の圧迫が確認されます。
✅【経過】
頚椎症性神経根症は、首の骨や椎間板の変性によって神経が圧迫されることで起こります。
症状は数週間から数か月かけて徐々に改善することもありますが、圧迫が続く場合には慢性化することもあります。
五十肩は肩関節の拘縮が主体で、しびれは出ません。
頚椎症性神経根症は神経の圧迫によるしびれや感覚異常が中心です。
| 項目 | 五十肩 | 腱板損傷 | 石灰沈着性腱炎 | 頚椎症性神経根症 |
|---|---|---|---|---|
| 痛みの性質 | 鈍い痛み〜夜間痛 | 動作時痛+筋力低下 | 激痛(発作的) | 放散痛・しびれ |
| 可動域(他動) | 全方向で制限 | 保たれやすい | 激痛で困難(構造的制限なし) | 保たれる |
| 画像所見 | 特徴なし | MRIで腱断裂 | X線で石灰沈着 | MRIで神経圧迫 |
| 発症の経過 | 徐々に進行 | 外傷や過負荷 | 突然発症 | 徐々に出現 |
| 年齢層 | 40〜60代 | 40代以降 | 30〜60代 | 40代以降 |
肩の痛みでは、自動運動(自分で動かす)と他動運動(他人が動かしてもらう)の違いを確認することが大切です。
✅腱板損傷では力が入らず、上げようとしても筋力低下で動かない
✅頚椎症では神経の圧迫によるしびれや感覚異常がみられ、肩関節の動き自体は保たれます。
✅石灰沈着性腱炎では腱内の石灰沈着による急性炎症で強い痛みが生じ、一時的に動かせなくなります。
これらは症状の出方や動きの制限の仕方が異なり、「痛みのために動かせないのか」「関節構造の拘縮で動かないのか」を見極めることが、正しい判断につながります。
必要に応じて、医療機関でX線・MRI・エコー検査を実施していただき、当院では徒手検査・問診・関節機能の評価を組み合わせて、原因を丁寧に見極めながら最適な施術計画を立てていきます。
肩の痛みと動かしにくさの背景は一つではありません。
「動かせない五十肩」なのか、
「力が入らない腱板損傷」なのか、
「激痛の石灰沈着」なのか、
あるいは「しびれを伴う頚椎由来」なのか──。
適切な見極めが、最短の改善への第一歩です。
姫路市の鍼灸整骨院一心堂では、構造・機能・神経の三方向から状態を評価し、最も安全で的確なケアをご提案します。
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このページを書いたのは、姫路市北条梅原町の鍼灸整骨院一心堂 院長・西川貴雄です。
柔道整復師・鍼師・灸師の国家資格を持ち、17年以上の臨床経験を通じて、整骨院として一般的な施術に加え、関節機能の改善や鍼灸施術を組み合わせ、慢性的な腰痛や肩こり・しびれの改善をサポートしています。
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