施術事例　首の痛み

40代　姫路市在住　男性

原因に心当たりはないが、突然、首の付け根が痛むようになったとの事で、姫路市の鍼灸整骨院一心堂に来院されました。

この方のように、特に思い当たる事がない、原因が分からない心当たりもないといった方がお越しになる事の方が多いです。

首の付け根が下を向く（首を前屈）と特に痛みが強く出る。当院に来院される前に、「鍼治療を受けたが、あまり効果がなかった」との事でした。

お仕事はデスクワークでPCの長時間使用は当たり前など、仕事時の体勢や姿勢なども考慮すべき点がある事をお伝えしました。

検査で、頚椎・上位の肋椎関節の機能異常時に現れる筋緊張がみられた為、SCJM法による施術を行う説明をしました。

●環椎後頭関節（頭と首を繋ぐ関節）

●頚椎椎間関節の前・中・後

●肋椎関節（背骨と肋骨の関節）

の関節機能異常に対して施術を行いました。（筋肉の異常な収縮によるスジ張り感は、関節機能異常が原因である事が多い）

関節をわずかに離開し、各関節端に挟み込まれた軟部組織を外す事により、ロックされていた関節運動を滑らかにします。この時点で、首～肋骨に付く筋肉の異常な収縮によるツッパリ感が消失します。

【施術内容】

頚椎の関節機能異常を探した所、頚椎の前方と肋椎関節の深部に多く関節機能異常がみられ、SCJM法を施術ました。

まずは、初回で症状に変化があるか確認した所、施術後には痛みが３割程度まで軽減・緩和したとの事。

初回の施術で、かなり痛みが引いたが、まだ下を向くと頭の付け根に痛みがあるとの事。

治療初期は、関節を繋ぐ軟部組織の自然治癒が十分ではなく、関節が不安定な時期である事を問診でもお伝えしています。

２回目の施術でも、頚椎の関節機能異常に対して施術を行った所、前回と同様に痛みは軽減しているが、やはり下を向くと突っ張る感じが残るとの訴えがありました。

そこで、今回の症状は頚椎椎間関節・肋椎関節だけでなく、仙腸関節からの影響もあると推測し、仙腸関節機能異常に対しても施術を行った所、頭の付け根の痛みは無くなりました。

その後、３回目で経過良好となったので、一旦、様子見となりました。

今回の頭の付け根の痛みは、頚椎と仙腸関節の関節機能異常からの関連痛・放散痛によるものでした。