SCJM法

SCJM法(体幹関節微圧整復法）は、関節運動学に基づいた手技であり、関節の機能異常（ロッキング）を解消する事で、関連痛や放散痛による腰痛や手足の痛み・しびれなどを改善する施術法です。

関節は、関節包という袋状の膜に覆われています。また、関節包は、痛覚受容器でもあります。

痛みや筋の過緊張は、何かの拍子に正常範囲を超える関節運動が起こった際、伸びた関節包を関節の端で挟み込むことで発生するのです。

関節というと肩や肘・膝などを想像されるかもしれませんが、痛みの原因の多くは、仙腸関節や肋椎関節など数ミリ程度しか動かない関節にあります。

機能異常のある関節を動かし続けると、一定の経路上に痛みと筋肉の過緊張が起こり、「頭頚部痛」「腰・背部痛」「上肢・下肢」の痛み・しびれなどの原因になります。

SCJM法は、指先の「わずかな力」でミリ単位の操作を行い、機能異常を起こす原因となる、関節に挟まれた痛覚受容器でもある関節包を外します。（関節機能異常を解消）

痛覚の刺激などで生じる反射がなくなることで、瞬時に経路上の筋肉の過緊張は消失し、関連痛による「痛み」「関節の可動域制限」「つっぱり感」などが軽減・緩和します。

整形外科で受診するような、筋肉・関節・神経（圧迫）などの運動器系に由来する症状が施術対象となります。

※内臓疾患や急性の外傷による症状は対象外です

骨盤にある、仙骨と腸骨を繋ぐ「仙腸関節」にある関節面上部の引掛りをピンポイントに外すことで、腰痛の主な原因となる筋肉の異常な収縮による「痛み」「しびれ」を改善に導きます。

腰痛の80％以上に、「仙腸関節の機能異常」が関係しています。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断された方でも、今現在の痛みが、診断された病名が原因ではなく、仙腸関節の関節機能異常が原因のものが多くみられます。

腕が上がらない・肩の付け根が痛い・テニス肘・腕～指のツッパリ感など上肢の症状は、「肋椎関節」の機能異常による関連痛である事が非常に多いのです。

また、デスクワークが原因の慢性的な肩コリなどは、頚椎・肋椎関節（背骨と肋骨を繋ぐ関節）の機能異常を解消する事で、常に収縮していた肩周辺の筋肉の緊張を緩和させます。

下肢の「痛み」「しびれ」「正座ができない」などの原因は、仙腸関節（関節面下部）にあり、そこから「あなたが訴える」症状のある部位に関連痛・放散痛として現れる事が多いのです。

実際に、足のお悩みで当院にお越しになられた９割以上の方が、仙腸関節が原因の関連痛・放散痛によるものでした。

仙腸関節（関節面下部）の関節機能異常をピンポイントで外すことで、お尻～足先で該当する部位の筋緊張を緩和させ、痛みを改善に導きます。

筋緊張性頭痛などは、頭の付け根や後頭部周辺の筋肉の過緊張を伴うことが多く、「環椎後頭関節」（頭蓋骨と頚椎との関節）の機能異常を改善することで緩和・消失します。