関節の引っかかりと症状の関係
腰痛・しびれ・肩こりはなぜ起こる？

✅「検査は異常なしと言われたのに痛みが続く…」

✅「マッサージや電気治療をしてもすぐ戻る…」

そんな不調の背景には、
見えない関節の引っ掛かり（関節機能異常）が関わっていることがあります。

レントゲンやMRIでは映りにくい、
小さな関節内の動き（関節包内運動）の不具合です。

関節内の痛覚受容器が刺激されると、関節反射により周囲筋が反射的に緊張します。

その結果、痛み・しびれ・可動域の制限が起こります。揉む・温めるだけでは根本的に改善しにくい理由がここにあります。

外力などで関節包がゆるむ → 一部が挟まれ刺激 → 痛み・筋緊張の引き金になります。
刺激は靭帯・筋・腱・骨膜へ波及し、関連痛・放散痛として離れた部位に症状を生むことがあります。

形の異常（構造的）は画像に映ります。
一方で動きの異常（機能的）は映りにくく、「検査は異常なし」なのに不調が続く原因になります。

以下に、関節機能異常が臨床的に関与していたと考えられる代表的な症状を部位別に示します。

「立ち上がる瞬間にズキッ」
「少しらくになっても、また痛くなる」

背景には仙腸関節や腰椎椎間関節の機能異常が隠れていることがあります。
仙腸関節面に異常が生じると腰背部や下肢の筋肉が反射的に収縮し、坐骨神経痛に似た症状になることも。

この状態が続くと骨盤の安定性が失われ、日常生活のちょっとした動きでも再発しやすくなります。

「薬を飲んでも一時的…」「常に重たい感じがする…」

慢性的な頭痛の背景には、環椎後頭関節（頭蓋骨と第１頚椎の間）や上位頚椎の関節機能異常が関与することがあります。
これらが刺激されると後頭部〜前頭部、眼の周囲まで痛みや緊張が広がり、緊張型頭痛などの症状を引き起こします。

「揉んでもその日のうちに戻る…」

頚椎上位椎間関節や上位肋椎関節（T1〜T5）に機能異常が生じると、僧帽筋や肩甲骨周囲の筋群が常に緊張します。

これにより局所の張り感や重だるさが続き、肩こりが慢性化します。

「肘を安静にしても良くならない…」

肘の痛み（外側上顆炎）の背景には、肋椎関節や輪状靱帯の機能異常が関与する場合があります。

前腕伸筋群に過剰な緊張がかかり、物を持つ・ひねる動作で痛みが悪化します。

「痛みは引いたのに腕が上がらない…」

背景には、肩関節だけでなく上位肋椎関節（T1〜T7）の機能異常が関与することがあります。

これが可動域制限や特定動作での痛みの原因となります。

「治療を続けても良くならない…」

膝痛の背景には、仙腸関節や膝関節（脛骨大腿関節）の機能異常が関わっていることがあります。

骨盤側の関節異常は大腿〜下腿の筋緊張を引き起こし、炎症や痛みを悪化させます。

※記載している期間や回数は、当院の臨床経験に基づく一般的な目安です。
施術効果や回復のスピードには個人差があり、症状の程度・発症期間・関節や軟部組織の損傷状態・生活習慣などによって変わります。
症状の経過を確認しながら、最適な通院ペースをご提案いたします。

検査で異常がなくても、関節の引っかかりが痛みの原因になることは珍しくありません。
SCJM法は、原因となる関節機能異常にアプローチし、症状の改善へ導きます。