ここ数回のブログでは、
・片脚で立つ
・段差や階段
・車の乗り降り
・振り返って一歩踏み出す
といった、複数の動きが重なる場面 を取り上げてきました。
これらに共通するのが、「一つ一つはできるのに、組み合わさると腰が不安になる」という点です。
実はこのとき、腰に負担が出るかどうかを分けているのが“動きの連動” です。
「連動」とはどういうことか
体の動きは、
・一つの関節が動く
・次の関節がそれを受け取る
・全体として一つの動作になる
という バトンリレー のような仕組みで成り立っています。
例えば、
振り向く
↓
体重を移す
↓
一歩踏み出す
この流れがスムーズにつながっていれば、腰は調整役として働くだけで済みます。
連動が途切れると何が起こるか
どこかの関節で、
・動きが小さい
・切り替えが遅れる
・支点として働けない
状態があると、動きのバトンが途中で止まります。
その瞬間、「じゃあ自分がやるしかない」と腰が代わりに動きを引き受けます。
これが、動作が重なった瞬間に腰に負担が出る正体 です。
SCJM視点で見る“腰が頑張らされる構造”
SCJM法では、この状態を「腰が悪い」とは考えません。
・本来動くべき関節の微細な動きが妨げられている
・支点として働く関節が機能していない
結果として、腰が 代償的に支点になっていると捉えます。
そのため、単純な動作では問題が出ない複合動作になると一気に負担が表に出るという特徴が現れます。
なぜ“複合動作”で一気に出るのか
複合動作では、
・考える時間がない
・勢いで動く
・一瞬で切り替えが起こる
ため、関節のわずかなズレや遅れがそのまま腰への負担になります。
「余裕がある動き」ではごまかせても、
「一瞬の動き」ではごまかせない。
それが、複合動作で不安が出やすい理由です。
放っておくとどうなる?
この状態を放置すると、
・複合動作を無意識に避ける
・動作がどんどん慎重になる
・腰を固めた動きが定着する
といった変化が起こります。
やがて、日常動作全体がぎこちなくなる「動くのが怖い」という感覚が増える慢性的な腰の張りが続くといった状態につながることもあります。
当院での評価と対応
姫路市の鍼灸整骨院一心堂では、「動作が重なると腰がつらい」という方に対して、
・どの関節で連動が途切れているか
・どの動作で腰が支点になっているか
・動きの切り替えがどこで遅れているか
を丁寧に評価します。
SCJM法で、本来支点として働くべき関節の微細な動きが妨げられている状態を整え、動作が重なっても腰に負担が集中しない状態を目指します。
必要に応じて鍼灸を併用し、防御反応や無意識の緊張を和らげます。
【まとめ】
動作が重なると腰に負担が出るのは、
・関節同士の連動が途切れている
・支点がうまく受け渡されていない
・腰が代償的に頑張らされている
といった 動きの構造の問題 が関係しています。
「動きが複雑になると不安」
それは、
体が出しているとても正直なサインです。
腰そのものではなく、
動きのつながり に目を向けることが、
不調を防ぐための大切な視点になります。