SCJM法の注意事項

「痛み」が施術直後に緩和・消失しても、１回で根本的に改善するわけではありません。

緩んだ関節が締まるまでの安静固定期間（組織が自然治癒する期間）が必要です。

ゆるんだ関節が元に戻り、正常な関節運動や体の重さなどの負荷に耐えられるまでは、今まで通りの日常生活の負荷でも容易に再発するリスクがあります。

関節周囲の、軟部組織（関節包）の「ゆるみ」「損傷」が治癒するまでが施術期間となります。

施術直後には、関連痛・放散痛の「痛み」「しびれ」は軽減・緩和しますが、後に痛みが増強する場合があります。

この場合、炎症を起こしていることが多いので、痛い場所を氷などで冷やして下さい。ほとんどの場合、１～２日で落ち着いてきます。

これらの現象は、関節包などの過剰な緩み（損傷している為）によって関節が安定せず、動き過ぎる初期の回復過程で起こることがあります。　初回施術後は、関節が最も緩んでいる状態ですので、原因関節を安静に保ち負担を減らすよう心掛けてください。

施術後は、軟部組織が関節に挟まっていた分だけ、関節の「ゆるみ」が強くなります。

長時間の同じ姿勢でも、自身の体重と重力によって関節が正常範囲を超えた動きを繰り返すことで、再発・炎症を起こす場合があります。

一定の動作で出る、「痛み」は、捻挫などによる軟部組織の緩みが原因です。

動作により関節の耐久性を超えた負荷が掛かっている事（動き過ぎ）を警告しています。

腰痛で、ベッドから起き上がる際、「右側から起き上がると痛い」が「左側から起き上がると痛くない」場合、痛みが出ない左側から起き上がる様にしてください。

●中腰で重い物を持たず、膝で高さ調整をすると良いです。

●ストレッチや関節を激しく動かす運動は控えて下さい。

現在の痛み・しびれなどの症状が、関節の機能異常によるものでなく、骨の変形などの異常によって起こっている場合は「痛み」が完全になくなる事はありません。

しかし、SCJM法で予防や症状に応じたメンテナンスによる痛みの緩和・軽減は期待できます。