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膝の内側に痛みを感じたことはありませんか?特にスポーツや日常動作で膝を酷使する方にとって、膝の内側痛は大きな悩みの一つです。その原因として多いのが**内側側副靭帯(MCL)**の損傷や炎症です。今回は、関節運動学に基づいた手技で膝の内側痛を改善し、内側側副靭帯をケアする方法について詳しくお話しします。
内側側副靭帯とは?
膝関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)をつなぐ複数の靭帯で支えられています。その中でも、膝の内側に位置するのが「内側側副靭帯(MCL)」です。この靭帯は膝が内側に倒れないように安定させ、横方向の動きに対して膝を守る役割を担っています。
内側側副靭帯損傷の原因と症状
内側側副靭帯損傷は、膝の内側に過度な負担がかかることで起こります。以下の原因が考えられます
●外力による衝撃
スポーツ中、特にサッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツで膝の外側から力が加わったときに損傷しやすいです。
●繰り返しの負担
長時間の立ち仕事やウォーキング、ランニングなどで膝に負担が蓄積し、慢性的な痛みが生じます。
●不適切なフォーム
運動や日常動作で膝が内側に倒れた状態での動作が続くと、靭帯にストレスがかかり、痛みを引き起こします。
【症状】
●膝の内側に鋭い痛みや違和感
●膝の不安定感
●腫れや炎症
●膝を曲げ伸ばしするときの痛み
関節運動学とは?
関節運動学は、関節の動きや機能を科学的に分析し、正常な可動域や動作を取り戻すための手技療法です。
関節の歪みや筋肉のバランスの乱れを整えることで、痛みの原因を根本から解消し、再発防止を目指します。
膝の内側痛に対する施術
内側側副靭帯に対する関節運動学的アプローチでは、以下の施術を行います。
①姿勢と動作の評価
膝だけでなく、主に仙腸関節、足首や股関節の動きをチェックします。これらの関節の動きが制限されると、膝に余計な負担がかかるためです。
② 関節運動学的なアプローチ
関節運動学的手技を用いて、関節の機能異常を改善します。具体的には、仙腸関節や膝関節の適切な動きを取り戻すために、内側側副靭帯や周辺の関節をやさしく動かします。
③ 筋力バランスの調整
膝の内側に負担がかからないよう、太ももの内側(内転筋)や大腿四頭筋、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を調整します。筋力が弱くなっている部分を強化し、バランスを整えることで膝を安定させます。
⑤ 自宅でできるセルフケア
施術に加え、膝の内側痛を予防・軽減するためのストレッチやエクササイズを指導します。
自宅でできるセルフケア
【ハムストリングスのストレッチ】
仰向けに寝て片足をまっすぐ上げ、つま先を手で引き寄せることで太ももの裏を伸ばします。
【内転筋のストレッチ】
座った状態で両足を合わせ、膝を外側に開き、股関節と内転筋を伸ばします。
【内側側副靭帯をサポートする筋力トレーニング】
スクワットやランジで太ももの筋肉を鍛え、膝周りの安定性を向上させます。ただし、無理のない範囲で行いましょう。
【注意点】
●痛みが強いときや、膝の不安定感がある場合は、無理に運動をせず、専門家に相談してください。
●急性期にはアイシングで炎症を抑え、慢性的な場合は温熱療法を併用して血行を促進します。
最後に
膝の内側痛は日常生活に大きな影響を及ぼす厄介な症状ですが、適切なアプローチで改善が可能です。関節運動学に基づいた施術は、膝の動きを正常にし、内側側副靭帯をサポートするために非常に有効です。
膝の内側痛にお悩みの方は、ぜひ姫路市の「鍼灸整骨院一心堂」にご相談ください。専門的な知識と技術で、皆様の健康を全力でサポートいたします。